9フィート3インチという長さに込めたメッセージ

「自分を含めて誰が使っても、納得して永く使える。その結論が9フィート3インチというレングスでした。もっと長いロッドを使う人もいますが、自重は軽くできても、空気抵抗やモーメントは長くなると大きくなることは避けられないから、定番ですけどこのレングスに決めました。」　ただし、広大なシャローエリアや大河川といったポイントでメインに使うモデルゆえに、テーパートアクションの設定には徹底的にこだわっている。エキスパート AGSには同寸で「ML」というモデルが存在するが、「ML/M」という設定からもわかるように、ベリー～バットにかけてのブランクが高負荷時にもかなり「残る」設定になっていることに注目したい。　「これが、ウェーディング時には飛距離とアキュラシー、そしてファイト時の取り回しにも繋がってきます。しなやかだけどシャープな使用感を全局面で体感できるはずです。」　もちろんショアゲームでつかっても楽しいロッドだが、これが山内も含めた「浸かり好き」のエキスパートに贈る、山内勝己からのメッセージなのである。